村上健太さん
20歳を期に走りだした駆け出しの絵描きです。
右も左もまだ分かっておりません。
拙い表現力ですが、機械の持つ温もりを表現しています。
1992年 神奈川県座間市に生まれる
2011年 東海大学教養学部芸術学科美術学課程入学
2013年 同大学中退、第一回村上健太展『Computer Love』早稲田・茶箱
コンピューターは今や生活になくてはならない存在となりました。人々はそれを毎日当たり前のように使っています。世界中に漂う空気を吸うように世界中でコンピューターは使われています。仕事のお供であったり、日記をつけたり、写真を管理したり。時には家族全員を笑顔にすることもあります。
彼らが家に来た時、人々は「最新のモデルだ」と大喜びをします。しかしコンピューターの発達は目まぐるしいばかりに早いもので、あっという間に古いモデルになってしまいます。必要とされる処理も多くなり、だんだんと無理が出てきます。そうした時、人々は「ポンコツ」等といって彼らを責めます。中にはコンピューター本体を殴る人も見たことがあると思います。数年前には大喜びしていたと言うのに。
また、コンピューターで制作をしているとよく「平板でつまらないものになる」や「冷たいものになる」と言われることがあります。これは制作に限ったことではなく、人々の中でコンピューターは冷酷で非人間的なものの代名詞として用いられることを皆さんもご存知のはずです。
先程も述べたように人々はコンピューターがなければ現在の生活を維持できません。彼らはこんなにも私たち人間に寄り添っているのに、どうして私たち人間はコンピューターを突き放すように扱うのでしょうか。
このような疑問から私は全てコンピューターの基盤を描いています。しかも全て古いジャンク品やゴミとして捨てられていたものを描いています。私は、スペックを持って生まれてきてしまったが為に手放されてしまった彼らの功績を称えたいのです。上に書いた通り、私たちの生活を支えてくれている彼らを「冷たい」と言ってしまうのはどこか稚拙に思えます。この作品群を通して皆さまにコンピューターの本来持っている機械的でない部分、私たちを包み込むような温もりを感じて頂ければ幸いです。
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